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口腔機能低下症とは?症状や治療法は?

高齢になると、お口のトラブルが多くなります。口が乾きやすい、食べ物が噛みにくい、滑舌が悪くなったなどの症状は、加齢に伴い誰にでも見られるようになるため、気にせずに放置している方も少なくありません。そんなお口の症状は、もしかしたら「口腔機能低下症(こうくうきのうていかしょう)」というある種の病気を発症しているのかもしれません。ここではそんな口腔機能低下症の特徴や症状、治療法などを詳しく解説します。お口の機能で気になる症状がある方は、参考にしてみてください。

 

口腔機能低下症とは何か

口腔機能低下症とは、噛む・飲み込む・話す・呼吸するといったお口にまつわる機能が低下していく状態です。一般的には高齢の方でリスクが高まる病気ですが、その兆候は40代から見られることもあります。口腔機能は、生きていく上で欠かすことができないものばかりなので、放置はせず適切に対処することが求められます。

 

口腔機能低下症の症状とは?

次に挙げる症状が認められる場合は、口腔機能低下症が疑われます。いずれもこれまで普通に行えていたことが前提となりますので、その点はご注意ください。

  • 発音や滑舌が悪くなった
  • 硬い食べ物を噛みにくくなった
  • 食事の時に食べ物をこぼすことが多くなった
  • 食べ物が口の中に残るようになった
  • 食事の時にむせやすくなった
  • 食事に時間がかかるようになった
  • 口の中が乾きやすくなった
  • 口臭が強くなってきた
  • 薬を飲み込みにくいと感じる

こうした症状は主にお口周りの筋肉が衰えることが原因となります。もちろん、筋肉というのはお口周りに限らず、加齢とともに衰えていくものですが、日々の生活習慣や取り組み、適切な歯科治療を受けることなどで予防もできます。それだけに口腔機能低下症を発症しても、はじめから「もう年寄りだから」と諦めずに、その症状を改善することに努めましょう。

 

口腔機能低下症の治療法

口腔機能低下症の治療法は、お口周りの筋肉を鍛える方法とそれぞれのお口の状態に合った歯科治療の2つに大きく分けられます。

 

口腔周囲筋のトレーニング

舌圧トレーニング

舌は筋肉の塊であり、咀嚼・嚥下・発音・呼吸のすべてに関係している器官です。これを専用の器具で鍛えることにより、口腔全般の機能の改善が期待できます。一般的には「ペコぱんだ」と呼ばれる安価な器具を使って舌を押し上げる筋肉を鍛えます。その結果、舌と口蓋の接触力が強化され、食事や会話にも良い影響がもたらされます。

 

あいうべ体操

口を大きく開けて「あ~」「い~」「う~」「べ~」と口腔周囲筋を動かすトレーニングです。必ずしも声を出す必要はないため、どこでも気軽に行えます。「あ~」「い~」「う~」「べ~」を10回繰り返し、それを1日3セット行うだけで、お口周りの筋肉を鍛えることができます。

 

歯科治療

失った歯を補う治療

歯がない部分があることで、口腔機能の低下が見られる場合は、入れ歯やブリッジ、インプラントで補う治療が有効です。歯の欠損部がなくなれば、かみ合わせが正常化され、顎の筋肉もしっかり使えるようになります。

合わない入れ歯の調整や作り直し

合わない入れ歯が原因で、口腔機能が低下しているケースも珍しくありません。合わない入れ歯は、噛む時やしゃべる時にずれたり、外れたりすることから、意識的にお口の筋肉を使わないようになります。こうした不快症状がある入れ歯は、そもそも装着することすらやめてしまうことも多々あり、お口の健康に大きな悪影響をもたらしうることを改めて強調しておきます。そんな合わない入れ歯は、調整を加えたり、新しく作り直したりすることで適合性が向上し、お口の筋肉もしっかり使えるようになります。入れ歯自体が苦手な場合は、天然歯の噛み心地や見た目を忠実に再現できるインプラントを検討すると良いでしょう。

 

口腔機能低下症の予防法

口腔機能低下症を予防するためには、生活習慣から改める必要があります。以下の方法を実践することで、口腔機能低下症になるリスクを最小限に抑えられます。

方法1:セルフケアを徹底する

毎日の歯磨きをしっかり行うことで、歯周病や虫歯の発症を抑え、お口の健康を維持しやすくなります。歯や歯ぐき、顎の骨が健康であれば、口腔機能も正常にはたらくでしょう。

方法2:歯科検診を定期的に受診する

3~4か月に1回くらいの頻度で歯科検診を受けていれば、口腔機能低下症をはじめとしたお口のトラブルのほとんどを予防しやすくなります。仮に噛む機能や飲み込む機能が衰えてきても、そのタイミングで歯科医師が適切に対処してくれることでしょう。

方法3:口腔体操を予防的に行う

上段で取り上げた舌圧トレーニングやあいうべ体操は、口腔機能低下症の予防目的で行うのも有効です。

方法4:バランスの良い食生活

栄養バランスはもちろんのこと、食べ物の硬さや弾力、繊維質の多さなどにも気を配った食生活を送るようにしてください。

 

まとめ

今回は、高齢の方が発症しやすい口腔機能低下症の症状や治療法、予防する方法について解説をしました。口腔機能低下症は、噛む・飲み込む・話す・呼吸する機能が低下した状態で、日常生活に支障をきたすケースが多いため、心当たりのある方は歯科を受診するのが望ましいです。歯科では、口腔機能低下症の原因に応じた治療およびトレーニングが受けられます。高齢の方と一緒に暮らしているご家族が気づいたり、気になっていたりする場合も遠慮せず当院に相談してください。

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