ブログ一般歯科審美治療
ひと昔前まで、虫歯で削った歯は銀歯で補うのが一般的でした。
銀歯は丈夫で壊れにくく、費用が比較的安いため、気軽に入れられる人工歯といえます。
一方で深く考えずに銀歯を入れたことで、後悔している方も少なからずいらっしゃいます。
なぜなら、銀歯には「見た目が目立つ」「金属アレルギーの心配がある」といったデメリットが伴うからです。
そこでおすすめしたいのが見た目が自然で美しく、金属アレルギーのリスクが少ないセラミックの被せ物です。
銀歯と白い被せ物(セラミック)には、次に挙げるような違いがあります。
銀歯は、金属色がむき出しとなっているため、見た目があまり良くありません。奥歯であっても笑ったり、大きく口を開けたりした際には目立ってしまいます。その点、白い被せ物であるセラミック歯は、色はもちろんのこと、質感や光沢、透明度に至るまで、天然の歯に酷似していることから、見た目を美しく仕上げることが可能です。これは銀歯と白い被せ物の決定的な違いといえます。
昨今、銀歯による金属アレルギーで悩まされる人が多くなってきました。症状があっても、お口の中の金属が原因であるとお考えの方は少ないと思います。しかし実際、銀歯に含まれる金属が原因となって、お口の粘膜や手足の皮膚にアレルギー症状が現れるケースは存在しています。その際、セラミックで構成された白い被せ物であれば、そのリスクを軽減できます。
実は、銀歯と白い被せ物では、虫歯の再発率にも違いが見られます。というのも白い被せ物は、歯と精密に接着させることができるため、人工歯とのすき間に細菌などが侵入しにくいのです。その結果、人工歯の寿命が長くなるというメリットも得られます。
銀歯と白い被せ物は、保険適用の有無に違いがあります。銀歯は基本的に保険診療内で受けられる治療なので、患者さまのご負担も1~3割となります。一方、セラミックを用いた白い被せ物は、例外を除いて保険が適用されません。自費診療となるため、患者さんのご負担も10割となります。この点を重視して、銀歯を選択する人は非常に多いです。
自費の白い被せ物には、以下のような種類があります。
オールセラミックとは、文字通りすべてがセラミックで構成された被せ物です。土台となる部分もセラミックであることから、金属アレルギーのリスクはゼロとなります。ただし、強い衝撃に対しては割れやすい傾向にあります。
ハイブリッドセラミックとは、歯科用プラスチックであるレジンとセラミックを混ぜ合わせた材料です。オールセラミックほど美しくはありませんが、費用を少し抑えることができます。レジンが含まれる分、オールセラミックよりも軟らかく、経年的な変色や摩耗が起こりやすいというデメリットがあります。
ジルコニアは、従来のセラミックの弱点である“割れやすさ”を克服した材料です。セラミックの一種ではあるのですが、強度に関して抜きん出た性質を備えています。人工ダイヤモンドとも呼ばれるくらい硬く、強い力が加わる奥歯にも適応可能です。ただ、オールセラミックよりは審美性が少し劣るという欠点があります。
メタルボンドセラミックは、外側がセラミック、内側が金属で構成された被せ物です。一見するとオールセラミックと変わりありませんが、ケースによっては内側の金属色が透けて見えることがあります。また、金属アレルギーのリスクも存在します。
銀歯も白い被せ物もそれぞれに異なるメリット・デメリットがあるのが特徴です。そのため自費だから優れているというわけではなく、十分に検討した上で適切な選択をする必要があります。当院までご相談いただければ、お一人おひとりの状況に適した治療法をご提案します。白い被せ物をご希望の場合は当院までご相談ください。
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