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ブログ/審美治療

セレックとは?メリット・デメリットや治療の流れを解説

詰め物・被せ物治療は、煩雑な診療プロセスが必要なイメージが強いかと思います。歯を削った後に型取りを行って模型をつくり、歯科技工所で製作するのが従来の方法でした。そうした詰め物・被せ物の診療プロセスは、「セレック」というシステムの登場によって一変したといっても過言ではありません。ここではそんなセレックの特徴やメリット・デメリット、実際の治療の流れについて詳しく解説をします。

 

■セレックとは

セレック(CEREC)とは、「CEramic REConstruction」の略称で、日本語ではセラミック修復と訳されます。セラミック製の詰め物・被せ物をコンピューター上で設計し、ミリングマシンと呼ばれる専用の機械で削り出すシステムを指します。かんたんに表現すると、セラミックインレーやセラミッククラウンを半自動的に製作することができる装置です。保険診療でも「CAD/CAM冠(キャドキャムカン)」というハイブリッドセラミックの被せ物を作れるようになりましたが、システムの背景にある原理はセレックもほぼ同じです。セレックでは、口腔内の状態をスキャナーで読み取るため、従来の歯型取りは不要となっています。歯科の先進国であるアメリカやヨーロッパ諸国では、かなり前から広く活用されており、信頼性も高いといえるでしょう。

 

■セレック治療のメリットとデメリット

セレック治療には、次に挙げるようなメリットとデメリットを伴います。

 

●メリット

○治療期間を短縮できる
冒頭でも述べた通り、従来法では模型を作った上で、詰め物・被せ物の製作を歯科技工所に発注しなければなりませんでした。セレックは、口腔内スキャンで歯型を取れるだけでなく、修復物の設計から製作までをコンピューター上でスムーズに進められるため、その日にセラミック製の歯が手に入ることも珍しくありません。

○不快な歯型取りが必要ない
独特な臭いのするシリコーン印象材を使った歯型取りが苦手という方は多いかと思います。お口の中の情報をスキャナーで取得できるセレックならそうした不快な診療プロセスを省くことが可能です。

○標準的なセラミック治療より安価
セラミック製の詰め物・被せ物を作る場合は、従来法よりもセレックの方が費用を抑えられます。だからといって品質が下がるわけではありませんのでご安心ください。

○虫歯の再発リスクが少ない
コンピューター制御で製作した詰め物・被せ物は、歯質との適合性が極めて高くなっています。細菌が入り込むすき間がないため、虫歯の再発リスクも低く抑えられます。

 

●デメリット

○セラミックが割れることがある
セレックで使用するセラミックは、標準的なセラミックと同じように割れるおそれがあります。ただ、セレックの場合は、患者様のデータが丸ごと保存されていることから、複製するのは難しくありません。

○適応できない場合もある
患者様の歯や歯並びの状態によっては、セレックを適応できない場合もあります。そうしたケースでは、従来法のセラミック治療を選択することになります。

○色の調整が必要になることもある
セレックでは、既成のセラミックブロックを使用することから、患者様の歯にぴったり合わせることが難しい場合もあります。

 

■セレックはこんな人におすすめ

セレックによるセラミック治療は、次のような方におすすめといえます。

○短期間で白い歯を手に入れたい
セラミック製の白い歯が入るまで数週間は待てないという方には、最短1日で治療が終わるセラックがおすすめです。セレックなら仮歯の期間を失くすことも可能です。

○セラミック治療の費用を抑えたい
セラミック治療は受けたいけれど、高額な費用は払えない。そんな方には、従来法よりも安価に治療が受けられるセレックがおすすめです。

○金属アレルギーのリスクをなくしたい
今現在、銀歯が入っている方には、金属アレルギーのリスクが存在しています。そのリスクをゼロにしたい場合は、セレックがおすすめです。セレックは歯質との適合性も高いため、治療後の虫歯再発リスクも少なく抑えられます。

 

■セレック治療の流れ

セレック治療は、次の流れで進行します。

●STEP1:口腔内スキャン
詰め物・被せ物を装着しやすい形に歯を削ったら、セレック専用の口腔内スキャナーでお口の中の情報を読み取ります。スキャンは数秒程度で終わります。

●STEP2:詰め物・被せ物の設計
口腔内スキャンによって得られたデータをもとに、コンピューター上で詰め物・被せ物の設計を行います。

●STEP3:詰め物・被せ物の削り出し
ミリングマシンにセラミックブロックを入れて、詰め物・被せ物を削り出します。

●STEP4:詰め物・被せ物を装着する
仕上がった詰め物・被せ物をお口の中に装着したら治療は完了です。ここまでのステップは、通常1時間程度で終わります。

 

■まとめ

今回は、セラミックの詰め物・被せ物を半自動的に製作できるセレックについて解説しました。セレックなら、従来の歯型取りが不要で、早ければその日にセラミック治療を終えることができます。費用も従来のセラミック治療より安い点が大きな魅力といえるでしょう。ただし、セレックはすべての症例に適応できるわけではありませんので、関心のある方はお気軽に当院までご相談ください。まずはセレックで治療できるかどうかをお調べします。

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